5月27日ヒノヒカリの田植えのための代かきが始まりました
5月27日コシヒカリの田植えが終わったので、ヒノヒカリの田植えのための代かきが始まりました。最初にするのは水田に水を入れるところから始まります。この水を入れるという作業が、大変難しい作業なのです。
それは水田は勿論一筆しか無いわけではありませんし、持ち主もたくさんおられます。それぞれの方にとっては、自分の水田に水が入れば良いわけですが、当然入れる順番があります。しかも同じ水路を複数の部落で使用しています。その為に複雑な利害関係が発生します。
当然それらを調整する人たちがいますが、中々一筋縄ではいかないのです。上ゲ部落の圃場は、ほぼ95%以上が法人管理になっているので、基本的に利害関係は発生しません。つまり水田の担当はいても、そこで収穫される作物に関しては、全て法人管理なので、個人の利害が発生しないためです。
しかし他の部落は、全ての水田は個人管理なので、利害関係が発生するのです。部落の中にボス的存在の方がいて、皆さんがそれに従ってくれれば、利害調整はそれ程難しくないのですが、小山の大将ばかりだと、我田引水があるのです。 それにしても、米なんていくら作っても赤字なのに、皆さん何でそんなに血眼になるのか、正直良く分かりません。
取り敢えず5月27日は私の担当の水田に、水を入れて荒代かきをしました。一番大きな水田は水漏れが激しいので、代かきをしつこいぐらいしないとダメと言う事で、荒代かきですが縦横をそれぞれ2回ずつやることになりました。私一人だと爆発するかも分からないと心配された方が、もう一人助っ人に付けて頂きました。
2台のトラクタでやったのですが、延べの作業時間は8時間にもなりました。水田に水を入れる為には、当然それなりの準備をしなければいけません。排水路からの水漏れの防止、給水路の水路を仕切るための水戸板、畦端の草刈りです。
普通の水田は、畦はほとんどが土で出来ています。その為に畦にトラクタのロータリーが当たっても、トラクタが壊れることはありません。しかし中には畦がコンクリで出来ているものもあるのです。コンクリですから、トラクタが当たれば、トラクタ側が壊れます。そしてその様な畦端は、草をしっかり刈らないと、何処にコンクリの畦があるか分からないので、事故の原因になるのです。
この畦端の草刈りは私の担当では無いのですが、草を刈らないと仕事にならなくなるので、代かきを始める前に自分で草を刈りました。結局コンクリの畦端の代かきは、私が買ったばかりのトラクタを壊しても困ると言うことで、ベテランの方がやって頂きました。
朝5時から水路チェックを始めて、草を刈ったり、土嚢を作ったり、水戸板の漏れ防止等をやっていました。朝6時には水路管理の方が来られて、水門を開けたので7時には水が流れてくると言うことでした。6時過ぎに家に帰り朝食、7時にトラクタの始業点検を始めました。主にロータリーの刃を固定しているネジの、緩みのチェックです。
しかしロータリーは泥だらけなので、最初に高圧洗浄機で泥を落とした後、レンチで1個ずつボルトをチェックしていきます。この作業は狭いところに潜り込んでやるので、腰や足は痛くなる、背中も痛くなってくるし、時間と集中力を要する仕事です。チェックしたら7本位のボルトが緩んでいました。
その後ほとんど空になっていた軽油を給油して、整備を終了したのが9時でした。その後圃場に移動したら半分位水が入っていたので、代かきを始めました。代かきは、最初にやるのが荒代かきです。田植えの前にやるのが植え代かきです。植え代かきは水田を出来るだけ、均平にすることが目的ですが、全くの素人の私がやるのですからね。素人が簡単に出来たら、プロはいらないわけです。
誰でも最初は素人だといっても、ダメで文句を言われても困るのです。

最初は横からやることにしました。水は少しずつしか横に広がっていきませんので、時間稼ぎの為時間のかかる横から始めたのです。結局朝9時から始めて、私の分が終わったのが13時でした。
その後14時から苗に水やりをしました。終了は17時です。苗に水やりをやっていたら、他の部落の方が来られて、水を入れていた水田から、水があふれ出ていると言う事でした。水やりが終わったら見に行くつもりだったのですが、時間が読めないので、どうしようかと思っていました。
こちらも水を使いたいので、これでは困ると言うことでしたので、申し訳ないけど水路を仕切っている水戸板を外して欲しいとお願いしました。荒代かきをしないなら水は入れないでくれと言うことだったので、意地でも代かきをやろうと、水やりは何とか17時には終了させたのでした。
それで17時から荒代かきの再開です。

開始時間が遅かったので、水田2筆分を縦方向だけにして、代かきをしました。やはり縦方向だけでは、結構下が凸凹のままです。翌日今度は横方向をやらないといけないですね。

この日最後の水田の代かきです。終了は19時でした。朝5時から19時まで、営業をやっていたときは、朝6時に家を出てお客へ直行、仙台からあちこちお客によりながら、水戸まで車で行って、家に帰ってきたのが24時と言うことがありました。しかしこの時は未だ30代でしたからね、流石に60を過ぎたら堪えます。とか言いながらこのブログを23時に書いています。
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