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農業と趣味のオーディオ
趣味はオーディオで、主に1950年~70年代を中心にジャズ、クラシックを主に聞いています。 退職後は故郷に戻り、部落の農業法人に入り、農業をすることになりました。その悪戦苦闘記も一緒にアップします。

プロフィール

山田野案山子

Author:山田野案山子
農業とオーディオのブログへようこそ。
10代の時、AMラジオから聞こえてきた、フォーシーズンズや、ライチャス・ブラザースにあこがれ、その後はベンチャーズやビートルズ、サンタナとロックに填りました。

その後某オーディオ店の店長から、カウント・ベイシーのビッグバンドを大音量で聞かせていただき、すっかりジャズに填りました。

その後一関のジャズ喫茶「ベイシー」での、私にとって衝撃的音との出会いがあり、今までの私の経験不足の音をすっかりたたきのめされてしまいました。

その後は、自分の音を確立すべく経験と努力を重ねてきました。そして最後の大仕事を完成させる、自分専用のオーディオ部屋を建てました。

私の拘りは打楽器と低音楽器の再生です。特に打楽器のスピードと、エネルギーをどうやったら等身大に味わえるか・・・言うは易し行うは難し。

今まで関東にいたときは集合住宅で、外部との接点は仕事だけと言う環境でしたが、山口に帰ってからは、自分が住んでいる地域の環境と、自然を維持するために、地域の方たちと協力して、農業に励もうと思っています。



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稲刈りが始まりました

9月5日コシヒカリの圃場からいよいよ稲刈りが始まりました。7月9日には梅雨が明けて、その後はほぼ雨降らずで、ハラハラドキドキの稲作でしたが、9月1日の大雨で今年の水は、何とかなりました。

9月になった途端、秋雨前線が南下して、今度は雨の心配をしながらの稲刈りになりました。コシヒカリは当初の予定では9月7日からの刈り取り予定でしたが、8日から雨予報となり、雨が降ったら稲が濡れて刈れなくなるので、急遽5日と6日で刈ることになりました。

コシヒカリは山間の谷間で今年は耕作するので、猪の心配と、日当たりの悪さ加減で、収量はそれ程無いだろうと思っていました。案の定再び猪に入られ、稲は木っ端にされましたが、刈り取りは予定通りで、特に日当たりが悪くて、熟れていない1筆を除いて、2日間で全て刈れました。

反収は6.9俵でした。反収は予定通り少なかったのですが、山間のために低い水温の水が入り、今年は高温が続いたのですが、高温障害の出やすいコシヒカリとしては、驚くほど白濁米が少なかったです。

また小米がほとんど出ず、昨年に引き続き、今年も全部で30kg入り米袋200袋採れた内、小米は何と5袋しか出ませんでした。97.5%の良品率ですから、ファーム上ゲとしては驚異的な数字です。

タダ全体的には絶対量が少ないので、安い価格(つまり赤字)でしか売れない農協の分を減らせるか、これが問題でしょう。農協も昨年度の分が未だ残っているのに、新米をよこせと言ってくるし、どうもこの辺がイマイチしっくりきません。

島根県の出雲米産地の法人は、米の保管は農協に依存していますが、販売は全く農協には依存していません。ネットで販売している価格を見ても、結構良い値段で売っています。当然それなりの努力はされていますので、果報は寝て待てではありません。

本来はこうあるべきなのですが、ファーム上ゲがそれが出来るかは、また別の問題です。しかしこれをやらないと、米はいつまで経っても赤字生産が続きます。食用米は全国的に余っているので、今年から国からの補助金は全て無くなりました。

今まで生産の多くをやっていた、兼業農家が撤退して、耕作放棄地が全国的に増えています。それをかろうじて集落営農法人が放棄地になる圃場を耕して、何とか維持をしてきました。維持をしないと、自分たちが住む地域が、あっという間に原野になり、人が住めなくなるからです。

しかし高齢化と、いくら生産しても赤字にしかならない作物を、いつまでも続けて生産しているわけにもいかなくなります。国はスマート農業(無人トラクタ、無人コンバイン、無人田植機、無人ヘリ防除、無人草刈り機、ポンプによる配水)を勧めて、農業の大規模化と、少人数化を進めようとしています。

しかしこれをやるには、整備された大規模な圃場と、莫大な資金力を必要とします。作っても赤字にしかならない米に、借金してまで投資する価値があるのでしょうか。将来米が不足して、価格が高騰したらやる価値が出ることでしょうけど、そんなになったら住みにくい国になっていると思います。

どちらにしても、生産性の低い中山間地は、忘れ去られた存在になると思います。しかし米は水がきれいな、中山間地の方が美味しいのですけどね。しかし国から見たら、カロリーベースで国民が飢えなければ良いですから、それを消費者の皆さんが求めれば、仕方の無いことです。

少し前の新聞に、日本の軍隊が負けたのは、員数合わせが原因だったという話が出ていました。障害者を国が公務員として雇用するというのも、酷いのになると、死んだ人もカウントしていたと言う事です。つまりこれも員数合わせの弊害です。内容はどうでも良いから、頭数だけ合わせようという話です。

国の体質はそう簡単には変わらないという事でしょう。国会議員が何をどう言おうと、皆さんが漠然と将来の日本は住みにくくなると思っているから、子供を産まないのではと思っています。

第二次世界大戦の戦争の真っ最中でも、子供は生まれていました。戦後は食べるものもろくに無い、貧困のど真ん中に日本はありましたが、それでも子供は生まれていました。今は平和で、何でもあります。何でこんな国になったのでしょうね。

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大豆の病気

今日は大豆の病気の話です。普通は雨が降って、畠が濡れたら植物は大喜びで、一気に葉が大きくなったりするのですが、どういうわけか枯れた大豆が出てきました。

1日の雨が降る前は、普通に葉が生い茂っていたのですが、雨が降った後の9月3日に、大豆畑を見ていたら、枯れた大豆があるではありませんか。

1日の雨は大雨だったので、大豆畑は畝間に水が溜まって、完全に湛水状態なっていました。そのまま放っておくと根が腐るので、排水口まで溝を切って、直ぐに排水させるようにしました。

幸い雨はお昼頃には上がったので、9月2日にはほとんど水ははけてしまいました。ほっと一安心して3日に畠に見に行ったら、枯れているのがあるではありませんか。

最初は理由が全く分からず、インターネットで調べていたら、大豆には立枯れ病という病気があることが分かりました。これは菌で感染するそうで、菌は畠に溜まった水を使って、感染するのだそうです。

立枯れ病2

インターネットで検索すると、菌が水を泳いで移動する様子が、写真に撮られています。

立枯れ病3

写真のように大豆全体が、あっという間にしおれて枯れたようになります。

この様になった大豆は救いようが無いようで、引き抜いて菌が他に感染しないようにするしか無いようです。

この病気は、大豆が発芽して、花が咲く頃迄が発病しやすくなるようです。防ぐ方法は出来るだけ畠の排水を良くして、水が溜まらないようにすることと、播種の時感染した大豆を使わないこと、発病しにくい品種を選ぶこと、適期播種とどうもこれしか無いようです。

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ため池の水が、少しずつ増えています

ため池の水を1日雨が降ってから、一度も流していないので、少しずつ溜まってきました。

堰堤

9月3日の堰堤です。1日の写真と比較しても、違いは良く分からないと思います。流入している水の量が、かなり減ってきているので、2日では見た目ほとんど変化無しですが、堰堤のコンクリートブロックで、満水時から1日は10番目でしたが、3日は9番目になっています。

全景

全景です。1日より少し水の濁りが減っています。

栓

1番目の栓の直ぐ下まで水が戻ってきました。4日迄水は流さないので、うまくいけば5日には1番目の栓まで来ると思います。そうすれば天気予報では9日未明から結構な雨が降るので、10月になれば、水は全く必要が無くなりますから、今年の水は心配が無くなります。

一番理想的には、9日雨が降って、後は10月中旬まで雨無しが良いのですが、これは人間側の都合ですから、絶対にそうはならないでしょう。

1日の雨で、大豆は大きく成長しました。葉が生い茂って、新しい草の芽が出にくくなっています。しかしイヌホウズキが芽を出し始めたので、これから大豆の草取りが忙しくなってきます。

稲刈りは7日から始まる予定ですが、9日から雨なので、8日にはコシヒカリを全て終わらせないと、後が面倒なことになります。オペレーターの人がどう判断するかです。

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9月1日ため池の水

9月1日結局降った雨は、総雨量で160mmになりました。瞬間的には1時間に40mmの雨が降りました。今まで全く雨が降らず、あちこちが乾ききっていたので、40mmの雨でも事なきを得ました。

IMG_2963.jpg

9月1日16時頃に撮った写真です。今まで堰堤の下の土が見えていたところが、完全に水没しました。

IMG_2964.jpg

全景です。鹿が山の下草をことごとく食べてしまっているので、雨が降る度に表土が流され、水が濁ります。この微粒の土が沈殿して、ヘドロとなります。その分またため池の底が少しずつ浅くなっていきます。

農業で必要が無くなったとき、一度全部水を抜いて、底をきれいにすれば、不法に放流されたブラックバスも退治出来るのですが、鯉がいるので簡単に水を抜くわけにはいきません。鯉を助ける方法が思いつければ、何とかしたいと思っています。

IMG_2962.jpg

ため池の栓の一番上の栓まで、あと少し迄戻ってきました。このあと少しが中々大変なのですが、未だ山からは水が出てきているので、もう少しは戻ると思います。現状では節約して使いながら、約2週間分はあるでしょうか。

使用する水量も減ってきているので、何とかなりそうな気もしています。それにしてもこんな綱渡りのようなことが続くと、蜘蛛の糸ではありませんが、どこかでプッツンと切れてしまいそうな気もしています。地球は気まぐれですし、地球が人間の都合に合わせてくれることはありませんから、人間が地球の都合に合わせないと、人間が淘汰されてしまいます。

地球上では過去に何度も、生物大絶滅が起きています。地球の都合に合わせることが出来た生物だけが生き残ってきました。人類が誕生出来たのも、その様なことがあったからです。

食料生産も、今は世界的に豊作が続いて、食料は余り気味です。ですから日本は自給率が先進国の中では、極端に低くても食に困ることがありませんでした。しかし世界的にちょっとでも気候変動があれば、あっという間に食料は逼迫します。

食料は、工業製品と違って、急には増産出来ませんし、減産も出来ません。また1年を超えての製品貯蔵も出来ません。まずくても良ければ長期保存も出来ますが、そんなものは誰も食べないでしょう。新鮮なものの方が美味しいですから。

結局食料は常に綱渡り的状態で、世界市場に出回っています。日本の食料生産は、今はほとんどが老齢者に頼っています。高齢化がドンドン進んでいますから、リタイヤする人は増えるばかりです。

農業でも生活出来るだけの収入がある産業にするにはどうすればよいか、それが出来なければ、若い人に農業に従事して下さいなんて、言えるわけは無いと思います。

それが出来なければ、結局どんな議論をしても砂上の楼閣で終わります。

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ついに待望の雨が降りました

9月1日遂に待望の雨が降りました。今まで2回ほどネズミのションベンのような雨が降りましたが、ものの1時間もしないうちに乾いてしまい、大豆には少しお湿りになりました。

1日未明から降り出した雨は、朝8時には総雨量140mmになり、水路に猛烈に水が流れ込んで、セットしてあった水中ポンプと水位センサが流されそうになり、何とかギリギリ引き上げることが出来ました。

部落の中に入る水路は、昨晩川からの水が入るように、仕切り板がセットしてあったので、それを川に落とすようにセットし直しました。幸いため池にはほとんど水が無いので、山奥からの水は全てため池に溜まり、川には出てきません。その為に川の水位が比較的低かったので、事なきを得ました。

なびいたひとめぼれ

この雨で穂が垂れ始めたひとめぼれは、降った雨にたたかれた分と、水の重さで完全に穂が垂れました。幸いなことに風がほとんど吹かないので、稲が倒れるところまでは行っていません。

台風21号はなんとも微妙な進路ですね。中心気圧915hpaと強力な台風に発達したので、直撃したらかなりの被害が出そうです。ため池の水がどの程度回復したのかは、雨が止む夕方にでも行って、確認しようと思います。

この後は台風次第ですが、また当分の間は雨が降らなさそうです。水の節約は未だ未だ当分続きます。しかし晩成ものが全滅する危機は、当面かろうじて回避されました。

畦の死にかけていたヒエが、この雨で完全に復活しました。ひとめぼれは、稲刈りまでにもう一度草刈りが必要になりそうです。

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ため池の水も最後の方です

2018年の稲作ですが、コシヒカリの水田は、猪が入って滅茶苦茶にされました。収穫は0にはなりませんが、猪が入った田は大体半分しか採れなくなるので、全体の収穫量としては70%いけば良い方だと思います。

ひとめぼれは、何とかギリギリ水が間に合って、収穫が出来ます。猪の被害も無いので、平年ベース(反収7.5俵)にはいけるだろうと思います。今年は大雨も降っていないし、台風にも遭っていないので、今のところ稲は健全に立っています。

問題は台風21号で、この進路によっては、一番来て欲しくない稲刈りの頃に、来る可能性があります。台風が来ないと、雨が降らなくて、晩生ものの稲は大ダメージになるのですが、来たら来たで稲が倒れて、稲刈りが難しくなります。

難しい時期になってきました。

ため池の水はもう本当に最後の方になりました。

全景

29日の写真ですが、ため池の全景です。すり鉢状になっているので、底に近づくに従って、ドンドン出せる水量が減ってきます。

堰堤

29日の堰堤の写真です。26日の写真と比べていただいたら、3日間で減った違いが直ぐに分かります。

栓

ため池の栓です。2番目と3番目の丁度中間地点に水面があります。12時間水を流したら、2回分で終わります。

9月1日が雨予報なのですが、本当に降るのでしょうか。今まで砂漠の逃げ水宜しく、降るという予報が出ては、ドンドン先延ばしにされてきました。また三隅の周辺(油谷や美祢)では土砂降りの雨が降っても、ここはまるで何も無しが続いています。

台風と秋雨前線、果たしてどうなるでしょうか。

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自転車操業も終盤です

8月も終盤になりましたが、雨が降りませんね。ここ上ゲの大地は昔から、自然災害の無い地域です。母屋の一番古い部分は100年以上前に建てたもので、その当時は建築基準等というものはありませんでした。

基礎は塚石が置いてあるだけで、地震があったらイチコロなのですが、今まで家が動くような地震は一度もあっていません。南に行けば有名な秋芳洞があって、そこには黄金柱という鍾乳石と石筍がくっついた柱が立っています。

これが崩れていないのですから、相当な昔から地震に遭遇してこなかった筈です。

山口県でも場所によって、大雨があり洪水や、山崩れも起きていますが、ここは今までかつて起きたことが無いのです。ここ旧三隅町でも、過去には三隅川という山口県管理の川があふれて、場所によっては水没した部落も出たそうですが、私が住んでいる場所は、河川から離れているので、影響は皆無です。

住むには良いところなのですが、水田管理だけに絞れば、長門市の他の場所は、結構雨が降ったりするのですが、ここは本当に雨が少なく、大河川とは全く無縁ですし、今まで昔の人は良く水田をやっていたなと、実に不思議で仕方がありません。

ため池の水も遂に底が見えてきました。

堰堤

ため池の堰堤です。コンクリートのブロックの下が出てきたら、もうほぼ非常事態です。

全景

ため池の全景です。古い方に聞いたら、今まで過去ではため池の底までは、水位が下がったことは無いそうです。理由は底まで行くまでに雨が降ったからだそうです。今年はいよいよダメそうですね。天気図や衛星写真を見ても、ため池に水が溜まるような雨は、当分の間降りそうにもありません。

ため池の栓

ため池の栓は遂に3番目まで来ました。4番目は使えないので、3番目の栓が見えてきたら、水圧が低くなるので、水はほとんど出なくなります。そこまで何日保つのか、誰も経験したことが無いので、分かりません。

最後の手段は、軽トラにタンクを積んで、三隅川に行って、川からエンジンポンプで酌んで、水田に運ぶしか無いでしょう。焼け石に水を地で行くのですが、こんなので効果があるのか、本当にやるのですかね。

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自転車操業

資金繰りの厳しい経営状態を、自転車操業と云いますが、ここ上ゲの農業も完全な自転車操業状態となりました。理由は7月8日迄に降った大雨以来、7月29日に降った14mmの雨以外、8月19日(予報ですと21日)迄ほぼ全くの雨無し状態が続いています。

水田の水は、限られたため池の水をやりくりしながら、何とか20日迄は保たせましたが、もうボチボチ底が見えてきて、限界に近づいてきました。22日当たりに台風19号の来襲が予想されていますが、前回(台風13号)もここ長門市は完全に蚊帳の外で、全くと言って良いほど雨が降りませんでした。

大雨が降って水が出すぎるのは水害ですが、雨が降らないのも水害です。唯一良いのは、大豆畑の草が伸びないのと、太陽光発電が絶好調なことです。8月の発電量は多分今年の最高記録になると思います。

ため池の水

ため池の水の水位です。前方に少し段のついた壁がありますが、その低い方の位置が、ため池が満水状態です。壁にメートル表示器が無いので、どの程度無くなっているか分かりませんが、水量的にはもう最後の方です。

ため池の水全景

ため池の全景です。形状がすり鉢状なので、満水の時はかなりの水量がありますが、底に近くなってくると、急激に水位が下がってきます。

ため池の水排水栓

ため池の排水用のバルブです。今は2段目を使っています。2段目の栓が見えてきたら、直ぐに2段目が終わって、3段目の栓を開けないと、水が流せなくなります。栓を開ける角度は、非常に微妙で、調整にはかなりの慣れが必要です。栓は全部で4段あるのですが、4段目はヘドロに埋まっていて、栓を開けようとしても水は出ません。従って3段目が終わった段階で、このため池は役目を終わります。

バルブを調整している小屋からは、水が出ている場所は全く見えません。出ている量が確認出来るのは、1時間位先になります。つまりそれ位経たないと、出ている水の量が分かる位置まで、水が流れてこないためです。その為にリアルタイムに水量調整が出来ません。

自転車操業というのは、ため池から出した水を水田に入れるのですが、水田は中干しした後は、水田の底にひびが入るので、水の溜まりが極端に悪くなっています。その為に漏れが多く、しかも7月、8月は気温も高く、日差しも強いので、水の蒸発量が多く、水持ちが極端に悪いのです。

大河川が近くにあって、ポンプアップした水を、いつでも好きに入れることが出来る、水路設備がある水田でしたら、水持ちが悪くても、また入れれば済む話ですが、限られた水源の水を使っていますから、そんな湯水のごとく使えば、あっという間に無くなり、稲の花が咲いた後、実が熟す最も水が必要なとき、水が無いという事になります。

今年はそんな事態に遂に入ってしまいました。早生のひとめぼれは、9月になれば水が必要なくなりますが、晩生のひのひかりは、これから9月25日頃まで水が必要になります。

8月22日の台風19号で雨が降れば、何とかなるかも分かりませんが、降らなければ今年は完全にアウトになります。予報は未だ分かりませんが、今のところはほぼ全くダメです。

水中ポンプ

ため池の水が残り少ないので、ため池の水は使わずに、ひとめぼれや、コシヒカリと言った早生の品種を植えた水田からの漏れ水を使って、ヒノヒカリの水田に水中ポンプで水を揚げて使っています。

もうすぐその水田には水が必要なくなるので、そこからの水は出なくなります。そしてその頃には、ため池の水も無くなります。その時が自転車操業が行き詰まるときです。

排水路

上から漏れ水が流れてくる排水路。

台風19号はかなり大型なので、来たら稲が倒れて後が大変になるのですが、来なければ晩生はかなりのダメージを覚悟しなければならなくなります。もうすぐ審判が下ります。

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6月12日田植えが終わりました

6月12日田植えが全て終わりました。同日JGAPの継続認証のための、審査が終わりました。ダメ出しがあった分は、期日までに改善報告を出した後、正式な認証証が発行されます。

今年のJGAPは2020年に開催される、オリンピックに合わせてGLOBAL GAPに追随する様に、内容がかなり追加されました。主眼点は、今までは生産者側できちんと管理されていたかのチェックだけだったのですが、改訂版の2016年版から、購入者側から見た見える化が要求されるようになりました。

普通の会社でしたら当たり前な、会社概要(本店所在地、代表電話番号、生産品目、どの工程においてGAPの認証を得たのか)等々の、文書化などです。税務上を除けば、ほとんど仲良し倶楽部的で、寄り合い所帯的な緩い法人組織だったものを、今度はまともな法人にしようという事なので、まあ当たり前と行ってしまえば、その通りなのです。

最大の問題は、GAPを取るために、膨大な手間と、コストをかけても、何の見返りも無いことです。工業製品を輸出をしようとすればISOが必要なように、農作物を輸出しようとすれば、GAPがあった方が有利なのですが、国内市場では全くと言って良いほど、市場性はありません。

唯一オリンピックの選手村に、食品を納入しようとすると、GLOBAL GAPの認証が無いと、オリンピック委員会が認めないので、大騒ぎをしているという事だけです。

ファーム上ゲはGAP(ギャップ)の認証もさることながら、それ以上にいつまでギブアップせずに農業を続けられるか、こちらの方が遙かに関心のレベルは高いです。

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2月21日、22日は農業研修

2月21日、22日の1泊2日で、熊本に農業研修に行きました。訪問先は熊本県大津町です。先年の熊本地震のほぼ震源地に位置します。しかし建物の被害は、見た目にはほとんど分からない位です。農地は結構被害があった様で、今でもその影響が残っています。

大津町は市町村合併には応ぜず、単独での生き残りを謀っています。周辺市街地として、人口が減っている市町村が多い中、人口はほとんど変わっていないそうです。転入者多いようです。総人口は長門市と50歩百歩です。

白川という大河川が町の中心に流れていて、農業用水は全てこの川からポンプアップされた水でまかなわれています。町全体の地勢は平坦部分も多いですが、傾斜地も結構あり、草刈りはそれなりに大変のようです。

全部で17の集落営農法人がありますが、どこの農業も同じ悩みの、高齢化と人手不足があり、集落営農法人単独での生き残りは難しいと言うことで、集落営農法人を束ねた組織を立ち上げています。

長門市も同じ様な組織を昨年立ち上げたばかりなので、何が問題なのか、先進事例を聞きに行くと言う研修です。組織の名前はネットワーク大津(株)と言う会社で、株主は農協、大津町、各集落営農法人です。集落営農法人からの資金は、各法人で持っていた剰余金と、農業機械です。

栽培する作物は、大麦、小麦が主体で、大豆と水稲が輪作、後は飼料用米です。飼料米は牛を飼っている畜産農家がたくさんあり、需要は非常に多いそうです。

栽培面積は327ha、水稲が12ha、大豆が201ha、飼料米19ha、WXS30ha、麦が246haです。水稲に対して大豆が多いのは、熊本地震で水田が大きな被害を受け、水持ちの問題があり大半を大豆に切り替えたためで、本来は大豆100haと水稲100haの輪作だそうです。

土壌は水はけが非常に良く、雨が降っても翌日にはトラクタを入れられるそうです。石がほぼ見当たらず、機械での草刈りが楽に出来るようです。長門市は何処も石だらけで、自動機械を入れたら、直ぐに壊れてしまいます。

栽培作物や、オペレーターを含めた従事者は全て集落営農法人が主体で決めているそうで、会社は集落で対応出来ない事態が起きた時、手助けに行く事が主体のようです。農業機械は全て会社が保有していて、それを法人に貸し出している格好になっています。

出来た農産物は全て会社が管理していて、全量農協経由で販売しています。なので農家が自家消費する米も全て、農協からの購入品になるそうです。販売した農産物は諸経費や、管理費を引いて、補助金を上乗せして、残りを全て農地を出した農家に還元しているようです。

なので会社には剰余金は発生しません。従って作業者の賃金は全て、タイムカードで管理して、賃金として支払われています。地代は九州の農地は資産価値が高いので、山口県の日本海側とは比較になりません。その分固定資産税も高いので、仕方が無いでしょう。

熊本県は野菜の大産地なので、ビニールハウスが多いですが、会社では借り地での野菜栽培はやっていないようです。集落営農では若い人を直接雇用は出来ませんので、会社が若い人を採用して、社員として使っています。農繁期はオペレーターとしての仕事がありますが、農閑期は継続して仕事があるわけではありませんから、それの対策として飼料作物を栽培して、それを製品化して売ることにより、通年での仕事を作りたいというのが、今後の課題だそうです。

周辺農地

周辺農地です。植えてあるものは麦です。

ビニールハウス

このあたりは風が強いそうで、この様なトンネル型の、背の低いハウスもたくさん見受けられます。

機械保管場所

農業機械の保管場所です。社員の方が自分で農業機械の、メンテナンスをされていました。

大型トラクタ

100馬力以上あるヤンマー製の、最新型のトラクタです。ロータリーは2m40cmと特大です。写真では分かりませんが、後輪のタイヤは人間の背丈ほどもあります。

農機の展示場

農業機械の展示場と言ってもおかしくない、機械の台数です。兎に角規模が違いすぎて、何処かよその話です。

社員の給与は、農協の職員と同じだそうです。同じだったら、共済のノルマがない分良さそうな・・・・・

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