農業と趣味のオーディオ
趣味はオーディオで、主に1950年~70年代を中心にジャズ、クラシックを主に聞いています。 退職後は故郷に戻り、部落の農業法人に入り、農業をすることになりました。その悪戦苦闘記も一緒にアップします。

プロフィール

山田野案山子

Author:山田野案山子
農業とオーディオのブログへようこそ。
10代の時、AMラジオから聞こえてきた、フォーシーズンズや、ライチャス・ブラザースにあこがれ、その後はベンチャーズやビートルズ、サンタナとロックに填りました。

その後某オーディオ店の店長から、カウント・ベイシーのビッグバンドを大音量で聞かせていただき、すっかりジャズに填りました。

その後一関のジャズ喫茶「ベイシー」での、私にとって衝撃的音との出会いがあり、今までの私の経験不足の音をすっかりたたきのめされてしまいました。

その後は、自分の音を確立すべく経験と努力を重ねてきました。そして最後の大仕事を完成させる、自分専用のオーディオ部屋を建てました。

私の拘りは打楽器と低音楽器の再生です。特に打楽器のスピードと、エネルギーをどうやったら等身大に味わえるか・・・言うは易し行うは難し。

今まで関東にいたときは集合住宅で、外部との接点は仕事だけと言う環境でしたが、山口に帰ってからは、自分が住んでいる地域の環境と、自然を維持するために、地域の方たちと協力して、農業に励もうと思っています。



最新記事



最新コメント



月別アーカイブ



カテゴリ



検索フォーム



リンク

このブログをリンクに追加する



QRコード

QR



第5回山口県集落営農法人連絡協議会通常総会

4月24日PM1:30より山口市セントコア山口で、第5回山口県集落営農法人連絡協議会通常総会がありました。

山口県の農事組合法人数は180を超えており、全国でもトップクラスの数です。こうなった最大の理由は、農業就労者の高齢化です。山口県は全国No1の高齢県ですから、どの集落も後継者不足は深刻で、中山間地では特に耕作放棄地が続出しており、農業生産額も減少の一途をたどっています。

農林水産省は、やる気のある農家に農地を集約させて、大規模化を図ろうとしています。TPPをにらんでの話しですが、新潟平野や、秋田平野、庄内平野等平坦な土地が広がっているところは、1枚の田畑の面積を増やして、機械を大型化して、労働集約も可能ですが、日本の農地の大半を占めている中山間地は、1枚当たりの田畑の面積を増やすことは、もうほとんど不可能なのです。

無理やり広げると、水田から水田への高低差が大きくなるので、土手の面積ばかりが増えて、耕作地が狭くなると同時に、土手の面積と高低差が大きくなることで、草刈りがもの凄く大変になるためです。大量の除草剤をまけば、農薬を減らすことになりませんし、第一除草剤に猛烈にコストがかかります。

草某々のまま放っておくと、虫が大量に発生して、病気が起きる原因になりますし、虫に作物が食い荒らされ、単位面積の収穫量が落ち込み、売り上げが減ります。赤字が増えれば法人として維持出来ませんから、一般的には倒産となります。

TPPで低コスト農業が求められているときに、わざわざ高コストの場所で農業をやる人もいないでしょうから、中山間地はほとんど耕作放棄地になると思います。日本の人口も減少しますから、中山間地が本来の自然に戻れば、それはそれで良いのかも分かりません。

自民党の成長戦略は、東京、名古屋、大阪等の大都市を活性化させることを目的としていますから、中山間地を含めた地方が無くなったとしても、影響は無いだろうと言うことだと思います。タダ3大都市圏に集中させた後、東京直下型や、東海、東南海、南海トラフが動いたら、日本経済は保つのでしょうか。

とまあ大上段に振りかぶっても仕方が無いので、山口県法人協の話しに戻ります。法人協の平成24年度の活動報告と、決算報告が有り賛成多数で可決された後、平成25年度の予算と活動予定が発表され、これも賛成多数で可決されました。

その後農事組合法人に対しての表彰式がありました。先進的組合活動をしてきたので、これからも頑張って欲しいと言うような意味合いです。

最初に山口県知事賞が授与されました。

第5回県知事賞

授与されたのは山陽小野田市にある農事組合法人 七日町営農組合です。

次が農協中央会会長賞です。

第5回農協中央会賞

授与されたのは、長門市にある農事組合法人 ファーム上ゲです。つまり私が所属している法人です。このために行ったようなものです。

最後が法人協議会会長賞です。

第5回協議会会長賞

授与されたのは、下関市にある農事組合法人 吉見ファームです。

最後の写真です。

ファンファーレ

今回の授賞式で初めてトランペットの生演奏が入りました。演奏者はファーム上げの理事の方です。

全部で180以上ある法人で、受賞したのは3法人だけという、大変に名誉ある賞だそうです。ほとんど名誉賞で、粗品(本当の意味での粗品)が出ました。4月29日に報告会があるので、その時に乾杯用に1杯飲んだら終わりです。

スポンサーサイト

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


人参の種まき

もう大分遅いのですが、人参の種まきをしました。畝立てを3月29日にした後雨が降ったり、部落自治会の花見会があったりして、これ以上遅らせることは出来ないので、4月1日に行うことに決めていました。

最初に準備として、種まき権兵衛という、種を蒔く専用の器械があります。ベルトの上に種をのせて、順番に落としていくと言うものです。この器械中々調整が難しく、うまく種が等間隔で落ちてくれません。畝の天板が真っ平らなら理屈通りに動くのですが、でこぼこがあると種が多く落ちたり、全然落ちなかったりします。

多く落ちると後で間引きをするのが大変になるし、落ちないと絶対に人参は出来ません。一人が権兵衛にロープを付けて引っ張る役をして、もう一人が押しながら種が確実に落ちているかを目視でチェックしていきます。

後の数人が畝の天板のでこぼこを出来るだけ細かく滑らかにしていきます。私はその後除草剤をまくので、その準備をしていました。高圧ピストンポンプで、タンクに溜めた300Lの水で薄めた300ccの除草剤をまいていきます。

そのポンプを倉庫から持ち出してきて、タンクと一緒に軽トラに乗せ、畑へ持っていきました。いよいよホースを接続して、エンジンポンプを廻そうとしてチェックしていたら、ポンプのピストン室にオイルが余り入っていません。またエンジンを廻すためのガソリンも空になっています。

これではどうしようも無いので、タービン油とガソリンを会計担当の方に買いに行ってもらいました。いよいよ準備万端OKと言う事で、早速エンジンをかけてみたら、何とあちこちから水漏れしているではありませんか。それを修理するための材料をまた買いに行くことになりました。

昔からある地場の金物屋さんに行き、カプラとタケノコ、ホースバンドとシールテープを買ってきました。店頭在庫の関係であれこれ部品を集めていたら結構時間がかかり、戻ってみたらみんながポンプの周りに集まって、大騒ぎしているではありませんか。

事情説明しても中々船頭が多く、分かってもらえないので、一旦皆さんに下がって頂き私がセットするので、見ていて欲しいとお願いして、作業にかかりました。ダメになったホースを切断して、ホースバンドをやり替えたり、カプラを付け替えたり、配管に全然シールテープが巻き付けていないので、それを全部に巻き付けて、漏れを防止したりと、一連の作業が済んだので、早速試運転を開始。しかしネジの締め込みが悪いところから水漏れがあり、また増し締めをして全部終了。

タンクに溜めた水にいよいよ除草剤を計って入れて、除草剤の散布が始まりました。私はポンプがきちんと働く様に調子を見ながら、ホースを送り出したり、巻き戻したりといった作業をやっていました。

散布が終わったので、後片付けをしてその後籾殻を、種を蒔いた後に散布していきます。

朝8時から作業を始めて、終了したのが12時丁度と、ファームの人員がほとんど参加しましたので、短時間で全て終了しました。タダ耕した後の土が細かくなっておらず、今度も岐根が多く出来そうで、取り入れの時また不良品だらけにならないか、それが心配です。

最後に種を蒔いた後の写真をアップしておきます。

種を蒔いた人参畑

4月2日は雨予報なので、畑には丁度良い雨になりそうです。しかしその日は自治会長さんの家の葬式があるので、午前中に雨が降ると、ちょっと困るなと言うのが本音です。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


人参畑の畝を立てました

雨が降ったりして、中々畑の畝を作れませんでした。昨年の夏蒔き人参は、夏の炎天下で一人の人が、人力で畝を立てていました。しかし皆さん高齢化が進み体力が無くなってきた為と、やはり綺麗な畝を立てたいと言うことで、トラクタで耕耘しながら、同時に畝を立てることの出来る、アダプターを農業法人で購入しました。

3月29日に購入した機械の立ち会いをやると言うことで、出て行きました。私に立ち会いをやるという話は、始める15分前に初めて連絡があったのです。こんな事はしょっちゅうなのですが、当日私は裏庭の草刈りをその時はやっていたのです。

背戸山の草刈り

1ヶ月前はほんのまばらだったのですが、3月になって気温が上がり、日差しが強くなり、雨が降ったので草が生長するには絶好の条件が揃っていました。しかしこの時期の草は栄養が豊富で、そのまま放っておけば良い堆肥になります。

裏庭の栗の木

周囲の草と同化しているので分かりにくいですが、植えたばかりの栗の木です。栗は実が出来るとトゲの付いた皮がたくさん落ちるので、後の始末が大変になります。それがあって親は嫌がったのですが、山は檜が大きくなってしまい、全部陰になってしまったために、栗が育ちません。

その為に後が面倒なのを承知の上で栗を植えることにしました。

畝立てをした人参畑

午前九時からトラクタにセットして、畝立て機の立ち会いになりました。農協から来られた農業機械をいつもメンテナンスして頂ける方が、トラクタにセットして、実際に畑で畝を立てながら、畝の巾や高さを測って、アダプタのセットアップをやっていきます。

丁度うまく出来るようになったところで、いよいよ本番の畝を立てる作業をしました。しかし畝の位置を昨年と変えたために、一度圃場を平らにしないとうまく土寄せが出来ず、平らな天板になりません。アダプターは一旦セットすると、外した後がまた面倒になるので、個人で所有されているトラクタを持ち出してきて頂き、圃場を耕耘しました。都合2台のトラクタでやったので、ほぼ半日で全て終了しました。

粗起こしをした田んぼ

田んぼの方も、トラクタでぼちぼち粗起こしをしています。写真は粗起こしをした田んぼです。土手と畦は草ボウボウですが、5月の連休に水路の掃除をするので、それまでには草刈りをします。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


猪と鹿の対策

3月19日ファーム上げの担い手で猪と鹿対策用のフェンスを張りました。2月に畑に陰を落としていた雑木を伐採したとき、邪魔になる網を全部取り払いました。木を伐採して、業者が使えそうな幹だけを持っていった後、残された大量の枝があるのですが、山で火を焚くわけには行かないので、枝はそのままです。なので何年かかるかは分かりませんが、そのまま朽ちるのを待つしかありません。

朝8時に集合して、フェンスや杭、アンカー、網、針金、各種工具を軽トラに積んで出発です。

最初に山に入って、何処にフェンスを張るか、話し合いました。後の管理を考えたら、畑の傍が良いのですが、工事をやろうとしたら、邪魔な木を切ったり、草を刈らないと作業になりません。山の中は木を切り出すために重機を使っているので、重機が通った跡は邪魔なものが全くありません。

工事のやりやすさは比較になりませんので、皆さん歳をとった事もありますが、やはり楽をしようと言うことで、山の中にフェンスを張ることにしました。

フェンス張り

フェンスを張る開始点位置を決め、周辺を片付けた後最初に杭打ちから始めます。杭を打つ間隔は大体2mです。杭の高さも2m程あります。ファーム上げにはジャイアント馬場はいませんので、ハンマーではたたけません。杭の上から両脇に棒が溶接された角パイプを差し込んで、パイプを人力で持ち上げて、杭を叩きます

杭を打ち込む長さは30cm位ありますから、当然1本の杭を打つために何十回も持ち上げては、、思いっきり引き下げて叩くという動作を繰り返します。引き下げるときに力がいりますし、一番必要なのは手で棒を持つための握力です。

関節には衝撃がかかるし、3人が交代でやりましたが、最後は手のひらが豆だらけにはなるし、関節は痛いし、筋肉も悲鳴を上げるしで、まあ大変でした。

杭を打つ場所が、重機が通った跡なので、地面が押し固められた事と、木の根があちこちにあるし、何処に根があるやら、はたまた石があるかも地下のことなので、全く見えません。なので杭を打ち直したりと、かなり無駄な作業が多かったことも、疲れが増す原因でした。

まあそれでも何とか4時間ほどで作業は完了しました。

張り終わった山

ちょっと見にくいのですが、作業が終わったフェンスです。写真のほぼ中央付近を左から右に張っています。フェンスの周囲にこんもり木があるのは、全部落とした後の枝です。

写真が少しもやっぽいのですが、この日は下関市と長門市でPM2.5の濃度が、警戒基準値をオーバーして、外での活動を自粛するようと言う、案内をお昼のニュースで知りました。昼食を食べに帰ったとき、喉がかなりいがらっぽく、うがいを大分やったのですが、全然直らず参っていたのですが、ニュースを聞いて納得したのですが、だからといってお昼からの作業は中止にはなりません。

午後からは、サングラスを少し濃いめにして、マスクをして行くことにしました。午後からは猿に壊された別の山の網をやり替える作業です。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


2月に伐採した木と竹を焼却

畑が日陰になって農作物の生育に支障が出る、と言う事で法人の中の数名が集まって、山の木と竹を2月に伐採しました。そのままにしておくことは出来ないので、畑の真ん中に伐採したものを運び出して、山積みにしてあったのですが、天気が続いて木も乾燥したであろう、と言う事で3月11日に焼却することにしました。

2月に切ったときは鋸だけだったので、太い幹は切りっぱなしにして放ってあったのですが、今回はチェーンソーを持っていって、運べる大きさに切断することにしました。

風呂ヶ浴中


写真が2月に伐採したときのものです。

焼却後の風呂がいけ南から北

これが焼却した後を南側から北向きに撮った写真です。未だ山との境部分に木が残っていますが、近所の方で風呂を沸かすための薪として使いたい、と言う方がおられるのでとってあります。

焼却後の風呂がいけ北から南

これが北側から南側を撮った写真です。

本当はもっと伐採した方が良いのですが、皆さん高齢化していて体力に限界があるので、今年はこれで終了です。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


山口県立農業大学での生活

今回の研修は、私は通うのが大変になるので、宿泊研修としました。研修棟にはきちんとした宿泊施設があります。

部屋の様子

私が宿泊した部屋の様子です。和室で全部で6名が相部屋にすることが出来ます。今回は初日は女性が1名いましたので、2名ずつが相部屋となりましたが、それ以降は丁度人数分の部屋数になったので、一部屋1名になりました。

寝るには1部屋1名が良いのですが、夜はTVもありませんから、話し相手がいませんので、時間をどう潰すのか、これが一番大変でした。スマートフォンでもあればインターネットが出来ますが、私は何も持っていないので、ほとんど修験者のような状況でした。

食堂の様子

これが食堂です、夜は17時から19時?だったかな、が食堂が開いている時間です。TVは食堂にしかありません。

朝食

これが朝食です。白い牛乳が1本付きます。ご飯と味噌汁はおかわり自由です。黒いお椀は麦茶が入っています。完璧な1汁1菜です。カロリー計算はきちんとされていますので、糖尿病やメタボの方には最適なメニューになります。

昼食

これが昼食です。今回はちゃんぽんでした。ご飯は例え麺類が出ようが、必ず炊飯器で提供されます。

夕食

これが夕食です。PM5時にこの食事ですから、朝はお腹が空いて目が覚めます。ですから夜が遅い日常を送られた方は、食事の見直しには絶好の機会だと思います。

風呂は研修生が自分でボイラのスイッチを点火して、使い終わった後はきちんと風呂掃除をして、ボイラのスイッチオフが必要です。我々5名は交代でそれらをしていました。

県立大学とは関係ありませんが、帰りに美祢線で鹿と猪と接触事故を列車がしました。最初は於福の駅の手前で鹿をはねて、列車が15分停車、次が長門湯本の手前で猪をはねて15分停車、都合30分遅れとなりましたが、長門市駅に着いたら、駅員は誰もおらず、駅に迎えに来た人たちには何もアナウンスされておらず、これでもっと大きな事故が起きたら、運転手だけではどうしようも無かったと思いました。

美祢線は単線ですが、昼間でも駅員がいるのは両端の長門市駅と厚狭駅だけです。列車が途中で立ち往生したとき、両駅に誰もいなかったら、立ち往生を知らせる方法がありません。美祢線は2本の列車が相互に折り返し運転をやっています。立ち往生が長引いたとき、折り返しの運転手に誰が知らせるのでしょうか。コスト削減は必要ですが、安全を考えたら怖いなと思いました。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


山口県立農業大学短期入学3/8編

本日は研修の最終日です。写真は全く撮っていませんでした。午前中はトラクタの乗用実習と、刈り払い機の操作実習です。トラクタ是非乗ってみたかったので、実習では一番最初に乗りました。

そうしたら、二人目以降は時間の関係で、半分しか耕作出来なかったので大正解でした。トラクタの詳しい操作方法を書いても仕方がありませんので省きますが、左右別々にかけられるブレーキとか、手で操作出来るアクセルとか、副変速機、後ろの連結機械を操作するための変速機等、車には無い機能がたくさんあって、中々面白いです。

しかし農業機械は、耕耘機などの余程小さい機械は別ですが、大半は大型特殊の免許が必要です。畑の中は免許証が無くても運転出来ますが、公道上を走行する場合は、普通自動車免許では運転出来ません。無免許運転の青年が小学生の列に突っ込んだ事件がありまして、無免許運転がやかましく言われるようになりましたし、今後厳罰化が議論されています。

そうなると農業機械の操作も、無免許運転がやかましく言われるようになると思います。農業機械の操作年齢がどんどん高齢化してきています。特に山口県は農家の平均年齢が全国No1の高齢県です。無免許運転は困りますが、余り厳しく取り締まると生産農家がそれで無くても減少しているのに、輪をかけて減ってしまうと、いよいよ耕作放棄地が増えて、そこら辺中雑草だらけになると、いよいよ市街地にも鹿や猪、猿、最近は穴熊まで出没していますから、いよいよ人間が檻の中で生活するようになるのでしょうか。

午後からは県の農業関係の方が来られて、山口県の農業の実態を話されました。山口県の総農家数は減少の一途で、新規に始められる方が非常に少ないのが現状です。年齢構成は20年前の人口カーブがそのまま平行移動しています。その為に20年前の平均年玲が50歳だったのが、今は70歳になっています。

ちょっと前までは減反政策で米を作るなと言っていましたが、今は米をこれだけ作ってくれに変わってきました。つまり高齢化して作れなくなったと言う事です。山口県の農地は中山間地(中間地と山間地)が大半です。平らになった海岸線はほとんど工場か、住宅地になっています。

全県での農業生産人口は全人口約135万に対して、約3万5千人です。10年前は約5万8千人でしたから、10年で2万3千人も減ったことになります。現在の生産年齢人口は75歳以上がピーク値になっています。この方が1万人以上おられますから、後数年で2万5千人は切ると思われます。

山口県に続くのは広島や、鳥取、岡山等の中国地方、その次が四国地方と西日本が圧倒的に高齢化が進んでいます。九州は少し年齢が若いので、未だ多少は良いそうです。

TPPは色々言われていますが、日本の農業が壊滅するのか、日本の農産物の安全性を前面に出して、諸外国に逆に高値で輸出するのか、今まで農家は生産するだけでしたが、今後はより高く売るために、販売面にも目を向けていく必要が大いにあると思います。

安全はタダではありません。これからは所得格差が激しくなっていくと思います。高所得の人はより安全なものを求めて、高くても良いものは買うでしょうし、所得の低い人はそれなりのものを求めていくと思います。中国では環境汚染が騒がれています。ニュースは大気汚染が主に言われていますが、もっと深刻なのは水の汚染です。

土壌が汚染されると取り戻すのは、何十年もかかります。中国人の平均所得が上がってきたら、人口は全高度先進国人口よりは多いですから、安全な食料の取り合いになるでしょう。その時の日本はどの様な選択をするのか、成り行きに任せていたら、何処かで大ババを引くことになるかも分かりません。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


山口県立農業大学短期入学3/7編

この日は2回目の農業実習です。私にとって一番知りたかった人参の実習があります。昨年農業法人で人参の栽培をしましたが、人件費を除いたコストが60万かかっていました。しかし売り上げは20万で差し引き40万の赤字でした。

人件費は従事分量配当になるので、本来赤字であれば出ませんが、主販売作物の米と大豆で黒字が出たので、そちらから払われた形になります。ですから単純に人参だけでみれば、80万位は赤字になったものと思われます。

赤字になった最大の理由は、出来た作物の70%位が不良品となり、価格を下げて無理矢理販売したものを含めて、実販売出来たものは40%程にしかならなかった事です。

不良品というのは、岐根と言って枝分かれした人参のことです。簡単に言えばたこ足状になった人参で、味は良品と何ら変わりませんが、店頭に並べても誰も買いません。

もう一つは実が割れてしまった人参です。味は太ってから割れたものは良品と同じですが、見た目が良くないので安くしないと売れません。芯が見えるほど割れてしまったものは、美味しくないので売れません。

後は発芽不良と行って、種から芽が出ないものや、大きさが小さすぎるもの、大きくなりすぎたもの等も不良品になります。こういったことが起きないようにするにはどうすれば良いのかを、教えてもらうつもりでした。

今回は時間が短すぎて、突っ込んだ話は聞けませんでしたが、先生に直接聞いたり、自分で調べたりして概略は分かりました。

実習は、畑の石拾い、、肥料まき、苦土石灰の散布でした。畝立てと種まきはトラクタでやったので、我々は見ているだけでした。トラクタの実習は翌日です。

その後キュウリの接ぎ木をしました。接ぎ木は根の部分(養分の吸い上げ)と、実際に実を付ける部分を、別の植物を利用する技術です。根の部分は床木と言います。実を付ける方は穂木と言います。本葉が出て直ぐに接ぎ木をしますので、床木と穂木の成長が丁度同じになるように、種まきをする必要があるのと、本葉が出て直ぐの頃は、非常に姿形が似ているので、間違わないようにしないといけません。

キュウリの接ぎ木作業

左側が床木(カボチャ)と右側が穂木(キュウリ)です。

作業終了

接ぎ木を詳しく書いても仕方が無いので、終わった後の結果写真です。大体5個もやれば要領を覚えます。

この後お楽しみ会が待っていました。

試食したトマト

試食したトマトです。スーパーでトマトを買うとき品種が表示されていることはほとんどありません。なので見た目でしか買えないのですが、見た目と味は全く一致しないと言うことが、良く分かりました。

右側が麗容という品種で、見た目は赤く非常に美味しそうに見えます。左側がマイロックと言う品種で、見た目の色は多少くすんで見えます。見た目だけで言えば麗容の方が完勝ですが、味はマイロックの方が甘くて美味しかったです。

最後に糖度計で測りましたが、マイロックの方が1.5倍位あります。もう一つは品種が同じでも、味のバラツキは非常に大きいと言うことです。工業製品の様なわけにはいきません。

試食したイチゴ

次はイチゴの試食です。紅ほっぺという品種と、「かおりの」という品種です。これも見た目は紅ほっぺが赤くて美味しそうに見えましたが、味とかおりは「かおりの」の方が良かったです。食べることが夢中で写真を撮ることをすっかり忘れていました。

出荷前のイチゴ

これが出荷前の「かおりの」です。農業大学の農産物は防府駅の中にある直販所で販売しています。

午後からは最後の研修であるとまとのハウス実習です。とまとの栽培の仕方は、色々と開発されていますが、基本は蔓植物なので、その蔓の這わせ方が違うだけです。

トマトの管理

蔓は上へ上へと伸びていきますが、自分の背丈以上に伸ばすと、管理が出来なくなるので、写真の方法では蔓を横に這わせるようにして管理しています。果実に傷が付くと商品価値が無くなるので、取り扱いは慎重にです。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


山口県立農業大学短期入学3/6編

3月6日は新規に農業に取り組んで成功した人たちを訪問する、体験学習です。半分遠足気分です。最初に書きませんでしたが、入塾した人たちの履歴は様々で、親又は祖父が農業をやっていた人はほんの少数派で、農業とはまるで関係ない人たちがほとんどです。

年齢層も様々で、70歳近い人から20代の人迄、男女もかなり混じっています。総数20名でした。

この人達が半分遠足気分で行った先は・・・

しげきよ農場

最初に行ったしげきよ農場です。この方は大阪でサラリーマンをやっていて、脱サラしていちご専門でハウス栽培をされています。始めて8年目で今は防府市No1の生産農家です。販路は業務用が多く、大玉は贈答用と分けて販売されています。今の目標は山口県No1になることだそうです。

IMG_0786.jpg

2軒目は江越農園です。

花もやっています

トマト以外では花も少しされています。主がトマトでハウス栽培されています。元県庁の職員だった方で、流石に県や、市、国がどの様な助成制度を持っているかよくご存じで、それらをフルに活用されています。

前半のお二人は山口農業大学での一般社会人研修生で卒業生の方です。

三人目の方は、農業を6次産業としてやっておられる方です。6次産業というのは、生産(1次産業)、加工(2次産業)、販売(3次産業)を全部やってしまおうという事です。

入り口

あさむらいちご園を経営されている方です。この方は自分が生産しているものを全量自分で販売されています。

いちご園

メインのいちご園です。この中は一般の方は入れません。従って観光いちご園の様な、その場で自分でもぎ取って食べることは出来ません。

ブルーベリー園

もう一つの柱にしようとされているブルーベリーです。現在は7品種栽培されています。ブルーベリーの最大のネックは取り入れで、人手がかかるために生産量に限度があることです。もう一つは栽培データが少なく、ほとんどの生産農家が手探りでやっていることです。

直販所

この農場の最大の顔、自前で経営されている直販所です。この直販所は地元では滅茶苦茶有名で、5月の連休中は大混雑するそうです。最大の売り物はアイスクリームです。私も購入して食べましたが、食い意地が張りすぎて、写真を撮るのを忘れました。

イチゴとブルーベリーが乗ったミックスがお買い得で¥380です。驚いたのはコーンの底にも果物が入っていることです。ここの最大の売り物のアイスの元は、とあるところからの購入品で、特別に分けてもらっているそうで、完全なオリジナル品です。

後は、イチゴと、ブルーベリーのジャムです。1瓶が大¥1000、小¥500でした。

ちなみにミックスでない、シングルの方は¥350、ソフトだけのものは¥280でした。ソフトクリームを食べに行くだけでも、行く価値があります。我々が行ったのは水曜日でしたが、お客さんがひっきりなしに来ていました。決して交通の便の良いところではありません。

特別にPRもされていません。最近になってやっとマスコミが注目し始めた感じだそうです。ほとんど口伝えだそうですから、リピーターがいかに多いかと言う事だと思います。

帰りに防府駅の横のイオンに寄りましたが、ソフトの高いのは¥380でしたが、上のソフトを食べていますので、思わず比べてしまいました。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報


山口県立農業大学短期入学3/5編

一晩寝て火曜日は実習の日です。午前中はジャガイモの種芋作りです。ジャガイモは種からまくのでは無く、種芋を畑に埋めます。ジャガイモを食べるとき、皮を剥く前に表面をよく見たら、芽が出てくる小さなくぼみがあります。ここから芽が出てきます。

種芋切り

植え付ける種芋を切っているところです。切る理由は、トラクタで畝を作りながら、種芋を蒔く機械があるのですが、その機械に乗せるためです。小さくしないとトレイに入らないためです。最初から芋が小さければ、切る必要はありませんが、小さすぎると栄養が無いので、育ちが悪くなります。

切るときは、芽の位置を確認しながら、芽が均等になるようにします。

切った種芋

切った種芋です。品種は男爵です。

種芋の消毒

切った種芋を消毒しているところです。この種芋を食べることはありませんので、ご心配なく。農薬は非常に厳しく管理されていて、使用する野菜、使用時期、濃度、使用量が決められています。農薬は時間と共に分解して効力が無くなり、無害化します。これを守らないと残留農薬で摘発されますので、使用する方は充分に管理をして下さい。

残留農薬検査は、検査機関が抜き打ちで無作為に覆面購入したものを、専用の機械で分析します。摘発されるとマスメディアで公表されるし、その地域全体の農家に大迷惑がかかりますから、自家消費では無い農産物に使用する場合は、管理が非常に大事です・・・これは大学の講義でも何回も話が出ます。

この種芋はこの後乾燥させて、午後から実際に植え込みをします。

午前中の後の時間で、これからキャベツの植え込みをします。

キャベツの畝作り

最初にキャベツを植え付けるための畝造りからです。畝を作る前にトラクタで耕耘します。そして耕耘する前に土壌のPH値(酸性やアルカリ性の度合い)を作物に適した値にするために、マグネシウム、カルシウム、カリウム等を適当に配合したものを蒔きます。その他に化学肥料や、病気を防ぐための農薬もまきます。全て蒔いた後耕耘します。

耕作した後の畝

トラクタで耕耘した後、鍬などを使って畝を作ります。気をつけないといけないのは、畝の高さや巾、直進度をきちんとやることです。この後マルチと言って黒いビニールをかけます。これは主に地面に陽を当てないことで、雑草の生育を抑えるためです。

マルチをかけた畝

右側の白い部分の隣に黒い畝があります。野菜作りは雑草との戦いになります。除草剤をまかずにやる場合、マルチをかけるのはかなり有効です。また寒い時期に黒いビニールをかけると地温が上がりますから、野菜の早植えも出来ます。

キャベツを植えた後

午前中はこの1畝だけキャベツを植えた時点で時間となりました。

消毒乾燥させた種芋

午後からは午前中に消毒乾燥させた種芋を植えることをします。植える前に切断面を地中でダメにしないためにシリカをまぶします。昔は籾に多量に含まれているシリコンを利用するために、灰をまぶしていました。シリカ剤は高いので、今でも灰をまぶしている農家はたくさんあります。

種芋植え込み

トラクタで耕耘しながら畝を作って、更に種芋も同時に植えます。この機械は半自動で後ろに乗った人が、トレイにジャガイモを乗せていきます。研修生は皆さん初心者なので、トラクタは極低速で運行していますが、実際は後ろの人は相当忙しいそうです。

好天にも恵まれて、作業が捗ったこともあり、残りの時間で植え損なったキャベツをもう一畝に植えることにします。

キャベツとブロッコリー

もう一つの畝はマルチをかけないで植えることにしました。写真の右側で作業している人たちが、キャベツを植えています。左側の人たちはブロッコリーを植えています。

若芽の内は、キャベツもブロッコリーもほとんど区別がつきません。

テーマ:山口県 - ジャンル:地域情報